おねしょの改善にとって、生活指導はとても大切です。
まず「おこさず・あせらず・しからず」の3原則を守りましょう。
幼児期にみられるおねしょの場合は、まだ身体も未発達なので、
あまり心配はないそうです。
生活指導はつぎのようなことに注意します。
☆ おねしょをしても「おこさず・あせらず・おこらず」を守ります。
☆ 水分は、朝と昼に多めに与えて、夕方からの水分を控えます。
☆ 日中のおしっこは、もじもじしても急いでさせる必要はありません。
無理に我慢させなくてもいいですが、多少膀胱に
溜めるようにしてから行かせるようにします。
次に学童期の生活指導ですが、
☆ 夜間に起こすのをやめます。
これは前もって、夜間に起こしてトイレで排尿させると、
布団は濡らさずにすみます。
でも、これは"トイレおねしょ"ということなのだそうです。
実際には睡眠のリズムが乱れて、ぐっしょり型のおねしょを
確立してしまうことになるのだそうです。
また、しっかり尿を膀胱にためる習慣ができてきません。
☆水分の飲み方をかえます。
意識的に朝と昼に水分を多く飲んで、
夕方からの水分の摂取を減らします。
水分摂取リズムを意識することが大切です。
夕食に汁物や果物はやめ、塩分も控えめにします。
水分摂取量の一日の配分としては、
朝から午前中にたっぷりと(350~400cc) 摂取させ、
午後から多少控え目 (おやつの水分は100㏄) にし、
夕方からきびしく制限(100㏄)するのがコツです。
寝る頃に体に余分な水分がなくなるようにすることが大切です。
☆排尿抑制訓練をします。
排尿のがまん訓練をします。
排尿抑制訓練:尿意を感じてから少し我慢させ、
膀胱容量を大きくします。
排尿中断訓練:排尿を途中で中断させ、排尿機能を強化します。
☆冷症の対策
冷えの症状はおねしょを悪くします。
冷え症状をある場合には、寝る前にゆっくり入浴させ、
ふとんをあたためておく等工夫してみます。
また夏場にクーラーをつけて寝ると、冷えて夜尿が悪化します。
多くのお子さんは、5~6歳になるまでにおねしょから
自然に自立します。
しかし、5~6歳を過ぎても頻回におねしょをする場合は、
自立の発達が遅れているということです。
この場合は夜尿症といわれます。
医師に相談して身体的問題か精神的問題かを
はっきりさせておくと安心かもしれませんね。