チックの症状は、ストレスを上手に訴えることのできない子どもの年代に出やすいと言われます。我が子のチック症状への対応に悩むママに対し、看護師さんたちはどのようなアドバイスをしているでしょうか。
小学2年生の息子は、入学前からチックが始まりました。小児科で相談し、その時は数週間で治まりましたが、しばらくするとまたまばたきが始まり、2年生になってからは首を傾げたり肩を上げたりするようになりました。特に学校行事前がひどく、終わると一度は治まります。チックの出方は明らかに悪化してきており心配ですし、最近は登校も嫌がります。チックが減るようにストレスを取り除くには、どう対応したらよいでしょうか。(40代・女性)
チック症の原因は、ストレスによる心因性のもの以外に、発育・発達が盛んな学童期の特異的なものもあると言われます。また、一過性のものと慢性のものがありますが、このケースは発育・発達に伴う一過性のようです。
『チック症は、心が不安定だったりストレスがあると発症します。症状は一過性の場合と、慢性的に起こる場合があります。(一般内科看護師)』
『症状が数週間から数カ月程度で治まるのであれば、あまり心配のいらない一過性チック・発達性チックと言われるようです。チックは心因性のもの以外にも、身体の成長や発達の中の特異的なものもあると言われているので、学校でのいじめや、家庭環境の影響などではない可能性があります。特に7~8歳頃の学童期は最も症状が頻発しやすいと言われています。治まる時期がくるので、重症な精神疾患ではないはずです。(看護師)』
チック症を叱ったり責めたりすると逆効果です。子どもに寄り添って話を聞き、ストレスの原因を取り除いたり、発散させてあげることが大切です。症状がひどいときは薬で抑えることも可能です。
『チック症を指摘したり叱ったりすると逆効果です。チック症の動作を気にしたり、干渉するのも良い対応とは言えません。学校での出来事で心配や不安なことはないか話を聞いたり、ストレスがあればその要因を取り除くようにアドバイスをしましょう。また、集中できる趣味や身体を動かすことで、発散させてあげることが重要です。症状がひどい時は小児科や心療内科を受診し、薬で症状を抑えることも可能です。あまり神経質にならず付き合うことが大切です。(一般内科看護師)』
『子どもも好きでチック症状になったわけではないので、責めないでください。止めたくても止まらない症状なので、止めさせるような声かけはせず、寄り添う対応をしてあげましょう。(看護師)』
チック症は心因性のもの以外に年齢的な影響もありますが、一過性のものであれば心配はないようです。症状を叱ったりせず、子どもに寄り添い話を聞き、ストレスの原因を取り除いてあげることが大切です。症状がひどいときは受診することも検討してはいかがでしょうか。
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