子どものチックの原因と症状、ベストなケア方法について?

 

幼児期から学童期にかけての子どもに多く発症する「チック」は、一見、癖かしら?とも感じとれる動作をきっかけに気づくことが多いものです。そのほとんどが一過性と言われていますが、親にとっては気がかりなものですね。チックとはどのような病気なのでしょうか。

 

 

チックはどのような病気?その原因は?

 

パチパチとしたまばたきを頻繁にする、首を振る、肩をすくめるといったしぐさや、「あっ」というような短い音声、咳払いなど、癖とも思える動作が症状として現れるのがチックです。また、その症状は、本人の意思とは関係ないタイミングで突発的に現れるのが特徴です。チックは、幼児期から学童期といった心身ともに成長著しい時期の子どもの約1割程度が経験する、決して珍しくはない病気であり、3:1の比率で男児に多く発症する傾向があります。3~4歳の幼児期に始まり、7~8歳の学童期に多くみられますが成長とともに自然に治ることがほとんどで、多くは1年以内に症状が消失すると言われていますが、中には、長期にわたり続く場合もあり、まれに集団生活にさまざまな支障が出てしまうこともあります。
症状が特徴的なため、どうしても周囲から特異な目を向けられることもあり、本人が症状を止めようと強く意識したり、緊張を強いられるような場面では、かえって症状が出てしまう傾向が見られます。このように、心理状態で影響を受ける一面もあるため、かつては心因的な部分に原因があるという解釈が多く見られましたが、近年では、まだ解明されない部分が多いものの、発達段階の子どもの脳が一時的に神経の伝達に不具合を起こしているという見解や、遺伝の面からの研究も見られるようになってきました。

 

 

チックにみられる症状とは

 

チックはさまざまな症状が認められていますが、2つに分類することができます。「運動性チック」と「音声チック」です。パチパチした頻繁なまばたきや首振りは運動性チックの典型的な症状ですが、筋肉を一瞬ピクリとさせる、肩をすくめる、鼻をすするなど、実に多岐にわたります。まばたき程度では、周囲が気にしたり指摘することはあまりありませんが、飛び跳ねるなど人目につくような症状があると、周囲から指摘されることで本人が症状に対して神経質になる場合があります。

一方、音声チックは、咳払いが典型的な症状ですが、「んっ」というような単純な音声や、中には奇声ととられるような声を発する場合もあります。また、「バカ」のような意味のある言葉を発するケースもあり、周囲の誤解を招いてしまい本人も心の傷を負ってしまうことがあるのも事実です。

約9割は成長とともに自然に治ってゆく一過性のものですが、複数の運動性チックに音声チックが加わり、1年以上の期間、チックが毎日続くような場合は、「トゥレット症候群」と呼ばれます。トゥレット症候群では、音声チックの症状の中でも重い「汚言症」(罵倒する言葉や卑猥な言葉を発する)が現れる場合があり、集団生活などに支障が生じてしまうことがありますが、トゥレット症候群も15歳くらいまでに落ち着くことが多いとされています。

 

 

一喜一憂せずに見守ることがベストなケア

 

本来、チックは薬物療法の対象ではない疾患とされていますが、症状が重く集団生活の妨げになる場合や、症状がきっかけで登園・登校を拒むような場合には薬物で症状をおさえる治療も可能です。専門医による診断が望ましいため、小児専門外来や小児専門の精神科、神経科などを受診することをおすすめします。

かつて、チックの原因が親子関係や親の過干渉など、心因的な面にあるとされていたころ、チックの子どもをもつお母さんの多くは子育てに自信をなくしたものですが、以前も現在も、チックはお母さんの育て方が悪くて発症するものではありません。しかし、そのうち自然に治るとは言われても、目の前で起こっている症状はどうしても気にかかってしまうことでしょう。特に人前では周囲の目が気になってしまい、つい「やめなさい!」や「またやってるよ!」という指摘をしてしまいがちですが、それはかえって症状を悪化させてしまう傾向があるようです。チックの症状が現れても何も気にする様子を見せずに見守るなど、本人がその症状にとらわれすぎずにリラックスして過ごせる環境を整えることが理想的です。

 

イクシルから転載

 

 

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