おねしょ

子供さんのおねしょに悩んでおられるお母さん方は多いと思います。
おねしょは、さまざまな原因がありますが、必ず治ります。又、おねしょをしている子供は以外に多く、中学生になっても1割くらいがおねしょをしているという統計もあります。決して自分の子供だけではないのです。
しかし、おねしょは不安になるし出来れば直したいですよね。学校で泊まりの行事があることありますしね。
実際におねしょをする子供の親で治したいと思っている方は97%もいるのです。
しかし実際に医療機関を受診しているのはその四分の一程度なのです。
受診していない原因の一番は「その内治ると思っている」ですが、二番目は「近くに相談できる医師がいない」です。
 


● おねしょの原因はさまざまです。
  1 尿の量を調節するホルモンの分泌がまだ不安定である
  2 膀胱の働きがまだ不安定である
  3 冷え症状などの自立神経系統の障害
  4 心身症としての症状
  5 その他
 

多いのは、1と2です。次は3と4です。これらは体の発達がまだ十分でないために起こると考えてください。この様に、おねしょは何か特殊な病気というわけではなく、これらの原因でのおねしょは必ず治ります。
その他の中には、時に腎・尿路系の奇形など特殊な場合があります。これらは、昼間もお漏らししている場合が多いのが特徴です。
まず、どの様な原因であるのかを探ることが第一歩になります。そして、必ず治るのだという自身を持ちましょう。それと、毎日のことですからあせらないことです。日頃、色々な仕事で疲れている上におねしょがあると、ついイライラしがちです。これは仕方のないことです。ただ、すぐにおねしょがなくなるというわけにもいきません。「起こさず、あせらず、しからず」が基本です。
おねしょの相談に行くと、毎日おねしょの経過を表にするように言われ、その経過表を渡される場合が多いと思います。経過をチェックすることは確かに原因を探り治療を行う場合、非常に重要なのですが、毎日やるとなればそれはお母さん方にとって大変な負担です。必ずしも毎日経過表をつける必要はないのです。先述の通り、あせらずやりましょう。
原因を探るには、その他に多少の検査が必要になります。そして原因を探り、それから治療に入ります。薬が必要な場合もあります。治療が始まると、おねしょが劇的に少なくなる場合が多いのです。
一人で悩まず、気軽に御相談ください。

 

(千田こどもクリニック から)

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