子供のおねしょ~治療が必要なおねしょとは?~
小さい子供がおねしょをするのは、当たり前のことですよね。
でも、同じくらいの年齢の子供がおねしょをしていないと聞くと、『うちの子大丈夫かな?』と不安になってしまうかもしれません。
そこでここでは、何歳くらいまでのおねしょであれば問題がないのか、子供のおねしょを治療する場合、どのような方法があるのか、ということを説明します。
子供のおねしょは、何歳までならオッケー?
一般的に、3~4歳くらいまでであれば、おねしょをしてもそれはあたりまえのことです。
だいたい5歳くらいまでにおねしょをしなくなる子供が多く、小学校に入学する頃には、だいたい90%くらいの子供がおねしょを卒業しています。ですので、5歳くらいまでの子供のおねしょであれば、それほど心配する必要はありません。
6歳以降のおねしょには注意しよう
ですが、6歳を超えてもまだおねしょが治らない場合、何らかの問題があっておねしょをしてしまっている可能性があります。
5~6歳になっても、なかなかおねしょが治らない場合、その症状を『夜尿症』と呼びます。夜尿症にはきちんと対処する必要があります。
子供の夜尿症の原因は何?
遺伝的な要因があります
夜尿症には遺伝的な要因があることがわかっています。つまり、親が子供の頃に、5~6歳を超えてもしばしばおねしょをしてしまっていた場合、お子さんも同じように夜尿症になる可能性が高くなるわけです。
また、1人目のお子さんが夜尿症の場合、2人目以降のお子さんも夜尿症になる可能性が高まるので、注意しておきましょう。
尿意のコントロールができない
夜尿症の子供の場合、いくつかの理由から尿意をコントロールできなくなっています。
例えば、膀胱がいっぱいになっているかどうかを判断する機能が未発達だとか、尿を我慢する機能が発達していないという場合があります。
また、ホルモンが正常に働かずに、おねしょをしてしまう子供もいます。
ストレスが原因になっている
夜尿症はストレスが引き金になって起こるケースもあります。例えば、転校をしたとか、弟や妹が生まれたとか、何らかの精神的なストレスから、夜尿症を発症してしまうケースです。
何かストレスが生じる出来事があり、その後に夜驚症が見られるようになった場合、この原因を疑ってみましょう。
膀胱炎などの疾患
なかには膀胱炎などの疾患がある場合もあります。一度小児科などで診てもらうと安心ですね。
子供の夜尿症を改善するための5箇条
①夜尿をしなかったら子供を褒めましょう
精神的な原因から夜尿症になっている場合は、おねしょをしなかった時に、褒めてあげるようにしましょう。逆に、おねしょをした時に叱ってはいけません。
また、おむつをつけるなど、子供が恥ずかしい思いをさせることもやめましょう。
②就寝前にはトイレに行かせ、夜は水分を控えさせよう
就寝前には、子供が行かないといっても、トイレにいく事を習慣化させましょう。また、夜に水分を控えさせることも大切です。
③夜中に起こすのはやめましょう
おねしょが治らないと、夜中に子供を起こして、トイレに行かせているかもしれません。しかしそれでは、子供が尿を我慢する力がつきません。
おねしょをしてしまっても、朝まで尿を我慢するような練習をさせることが必要です。
④子供の体を温めよう
経験上分かると思いますが、寒いとトイレに行きたくなりますよね。同じように、子供も体が冷えるとおねしょをしやすくなります。
ですので、部屋を温めたり、暖かい布団を用意することが大切です。
また、就寝前にお風呂に長めに使って、体を温めることも効果的です。
⑤それでもダメなら、病院で診てもらいましょう
①~④の対策を実施しても夜尿症が治らない場合は、何らかの問題があることもあります。その場合、病院で診てもらうことをオススメします。必要に応じて、薬を服用するケースもあります。